難しいことを難しそうに説明するのは、簡単で、難しいことをだれでも分かりやすく説明することが一番難しい。セラピストの多くは、「難しい方が賢い」と思ってる。そんな人は、専門用語を使って説明していることにすら気付いていない。で、そういう人に限って、セラピストは技術だ!とか言ったりする。
— 西村 猛@療育改革実践家 (@seinosuke2013) 2017年10月23日
理学療法士って、説明下手な人が多い?
説明力みたいなことって、あまり学校や実習でも重要視されないので、専門用語を多用して説明するセラピストが意外と多い。
で、こういう人は2つに分類されます。
- 自分でそれに気づいてない
- 確信犯
1.の人は、自分で専門用語を使っていることに気付かないタイプ。
新人セラピストに多いですね。あ、その前に学生さんに多いかな。
いきなり患者さんに「中殿筋が・・・」とか言っちゃうんですよね。
まあ、誰かに指摘されると、気をつけるようになるので、いくらでも上達する要素はあります。
難儀なのが、2.の確信犯
わざと難しそうな専門用語を並べて説明するセラピスト。
こういう人はいわゆる権威主義。専門用語を使いこなせる俺って、スゴイやろ?!的な(笑)。
自分よりスゴイと思う人には、頭を下げて教えを乞うこともできるのですが、自分より立場が下とか、自分より知識がないと分かると、途端にえばるタイプに多いです。
このタイプは、「処置なし」ですし、成長は見込めませんので、このまま放置するのが良いかと(笑)。
難しいことを分かりやすくが、一番ムズカシイ
結局、「難しいことをムズカシク話すのは簡単」で、「難しいことを、誰にでも分かりやすく伝えるというのが1番難しい」ということです。
池上彰さんが言っていましたが、人に説明をする時の基準は、「中学生が分かる程度」を意識して話すようにしましょう。
伝える力をつけるには、自分の専門領域(例えばリハビリテーションの世界)から学ぼうとしてもダメです。
ぼくがお勧めするのは、ジャパネットたかたの商品紹介の仕方から学ぶこと。
メモを持って、気付きがあればどんどん書き込んでいき、あとで見返してみましょう。
話すことが上手くなってくれば、メモを取る量も比例して多くなるはずです。
それを自分が仕事で話す時、説明するときに役立つように意識してみましょう。
考えながら、修正しながら学んでいくと、確実に実力がついてきます。
次代に生き残るセラピストを目指すなら、説明力は必至項目です。
なぜなら、自分を売っていく(セルフブランディングしていく)能力が求められるからです。
説明力がないセラピストは、仕事を自分で取ってくることができず、自然淘汰されます。
もう、どこかの病院なり施設なりに、所属していることで安心できる時代ではありませんからね。
頑張って説明力を向上させましょう!