【新人理学療法士向け記事】くだらない高額セミナーでカモられるB層セラピスト

無料セミナーや高額セミナーには、ありがたがって行くな!

新人セラピスト(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)の方へ。

毎週のようにセミナーにいく人は、良く聞いて下さい。

 

あなたの実力は、セミナーに参加することで成長すると思っていますか?

もし、それを信じているなら、「あなたは、カモです」。

カモというより、「カモられている」といったほうがいいかもしれないです。

 

その理由はあとで書くとして、そのセミナーは、無料ですか?

もし無料なら、「どうして無料か」ということを考えたことがありますか?

無料のセミナーがあるのは、2つの理由

1.無料といいながら、それ以外に何かを売るつもりである

これは、フロントエンド商品とバックエンド商品という考え方。

無料ということばでお得感を引き出しておいて、実はその裏で高額なモノ(例えば情報商材や高額セミナーなど)を売りつけようという魂胆があったりします。

そもそも、世の中に、最初から最後まで無料だった、なんてものはありません。

2.行く価値がない

もう一つは、行ったところで、そんなに役に立たない内容だったりする場合です。

公的な研修会(例えば自治体が主催しているような研修会)は、無料であることが多いですが、これは広く情報を提供するためです。

つまり、内容よりも広報や周知が目的です。

だから、わざわざ時間を割く必要のないものだったりします。

専門性を高めるようなものはありません。

ひとひねりされている高額セミナー

高額セミナーは、ひとひねりされています。

「これだけの価格設定ということは、すごい情報が得られるんだな」「費用に見合うだけの、技術が学べるんだな」と思わせ、若手セラピストの「勉強したい」につけこむ商法です。

 

もし、そのセミナーに参加し、上手く技術が学べなくても参加者自ら「自分がまだまだだから仕方ない」と思ってくれるんですよ。

いくら勉強熱心だからといって、「それっとどこまでお人好しやねん!」って感じですが、主催者にとっては、いいカモには違いありません。

頑張って働いて得た給料を、まんまとカモる人たちに貢いでいるようなものです。

あなたの技術が向上しようと、経営者は見向きもしない現実

そういうと、「いや。確かに技術が上がった!」と言う方もいるかもしれないですね。

では、質問です。

「あなたの技術が上がった=40分間の診療点数は上がりますか?」

どれだけ技術が上がろうが、関係ないですよね。

経営者側からしたら、保険診療をしている(あるいは公的制度を利用している)限り、セラピストによって収入は変わらないので、あなたが思っているほど差異としては感じてもらえません。

それどころか、免許を持っていれば、そんなに大差ない、というのが運営者側の考えです。

 

さらに、「若いセラピストのほうが、給与支払いが少なくてすむ」というのも経営者にとっては、大事な要素。

つまり、質の高いセラピストになりたければ、自分の個性を磨き、「あなたでないとダメ」と言ってもらえるようなセラピストになるべきです。

 

それは、技術ではありません。

もちろんある程度の技術は必要ですが、国家資格を持っている時点で、ある程度の技術はクリアしています。

もっと質に関係してくるのは、人間性の部分です。

 

もし、セラピストの技術力の差が重要になるとしたら、それは自費サービスを行なっている職場です。

ぼくの事業所のいくつかは、自費サービスです。だから、スタッフの質は、モロ経営に響きます。

人間性に問題があるセラピスト、信頼を得るに値しない技術力が低いセラピストは、サービスの品質を落としますので死活問題です(実際、それで苦心した経験があります)。

だから自費サービスの場合は、「セラピストの能力の差=お客さんの満足度」にもつながるので、技術の向上は必要ですね。

高額セミナー主催者は、「B層マーケティング」をしている

B層とは、小泉構造改革の時に、とある広告会社が選挙に勝つための広報活動を考える際に、分類されたグループのことです。

国民をA~D層に分け、小泉政権は、主にB層をターゲットとした広告などを行っていきました。

B層とはどんなジャンルの人か、Wikipediaから抜粋します。

マスコミ報道に流されやすく「IQ」が比較的低い、構造改革に中立的ないし肯定的。構成者は主婦層、若年層、シルバー(高齢者)層など。具体的なことは分からないが小泉総理のキャラクター・内閣閣僚を支持する。

Wikipediaより

B層は、「周りの意見や雰囲気に流れやすい」「みんなそうですよ、と言われると信じてしまう」「権威のあるものや人の言いなりになりやすい」などの特徴があります。

 

若いセラピストは、セミナーに行けば、技術も上がり、セラピストの質も上がる、と考えがちです。

そこにつけこまれたB層セラピストは、何の疑いもなく、高額を支払います。

 

もちろん、若くてもそんな高額セミナー信仰のない人もいます。

そんな人たちは、B層セラピストではありません。

若くても、自分の頭で考え、自分にとって必要なものが見えているからです。

 

高額セミナーをありがたがっているのは、B層セラピストです。

自分をブランディングするなら、つまらないセミナーには行かずに、ブログを書こう!

これからの時代は、個性の時代です。

もちろんセラピストも個性で選ばれる要素が大きくなります。

 

特に、独立してやっていきたいと思っている人なら、なおさらです。

自分のブランディングをどうするか、を考えていかなければなりません。

 

カモられる高額セミナーに行くぐらいなら、その時間を使ってブログを書いたほうが効果的です。

この辺りについては、また別記事でまとめますが、要は「高額セミナーなんかで散財せずに、自分で道を開け」ということです。

高額セミナー主催者の餌食になるなよと。

 

セミナーには、セミナーとしての適正価格があります。

それを大きく逸脱している場合は、要注意です。

 

最後にもう一度いいます。

高額セミナーをありがたがって受けているなら、あなたは間違いなくB層セラピストです。

 

自分の実力をつけたいと思うなら、一刻も早くB層セラピストから抜けだしてください。