【発達支援ゆずの事例もご紹介！】療育事業所の採用戦略：一般求人・特化サイト・自社サイトの比較と最適な求人方法

療育事業所を運営する上で、採用活動は非常に重要な課題の一つです。

求職者に自社の魅力を伝え、適切な人材を確保することは、事業所の成長に直結します。

しかし、求人の方法にはさまざまな選択肢があり、それぞれのメリット・デメリットを理解しなければ、採用活動がうまくいかない可能性もあります。特に「Indeedなどの一般求人サイト」「療育業界に特化した求人サイト」「自社求人サイト」のどれが最も効果的なのかは、多くの事業所さんが悩むポイントです。

一般求人サイト（Indeed・求人ボックスなど）のメリットと課題

Indeedや求人ボックスといった一般的な求人サイトは、多くの求職者が利用しており、幅広い層にリーチできる点が大きなメリットです。特に、療育業界だけでなく、異業種からの転職希望者にもアプローチできるため、新たな人材の発掘が可能です。

しかし、競争率が非常に高く、他の求人と差別化しなければ埋もれてしまうリスクがあります。

療育事業所は一般的な企業と比べると知名度が低いため、ただ掲載するだけでは応募につながりにくいのが現実です。さらに、求職者が一般的な「待遇の良さ」や「給与面の条件」だけで判断する傾向があるため、療育の専門性や理念を十分に伝えることが難しいという課題もあります。

療育業界に特化した求人サイトを利用することで、業界に興味のある求職者に直接アプローチできる点は大きな強みです。

例えば、リタリコキャリアやジョブメドレーでは、療育に関心のある人材が集まりやすく、マッチングの精度が高まります。また、求人サイトの担当者が求人原稿を作成してくれるため、採用担当者の負担を軽減できるというメリットもあります。

しかし、ここでも課題が存在します。

まず、サイト内には同業他社の求人も多く掲載されており、他の求人との差別化が難しくなります。

さらに、求人原稿が「当たり障りのない表現」になりがちであり、自社の特色や魅力を十分に伝えきれないこともあります。そのため、掲載するだけでは期待したほどの応募が得られないケースも少なくありません。

こうした課題を踏まえると、自社の求人ページを充実させることが最も効果的な採用手法となる可能性があります。

実際に、私が運営する発達支援ゆず（児童発達支援事業所）では、昨年11月から今年2月までの間に、3名の募集枠に対し、自社サイトからの問い合わせ・エントリーが22名に上りました。

一方、Indeedや療育業界に特化した求人サイトからの応募は、それぞれ数名程度にとどまりました。

自社サイトを活用するメリットは大きく分けて以下の3つです。

自由な表現が可能
求人サイトではフォーマットが決まっていますが、自社サイトならば文章やデザインを自由に調整でき、理念や想いをより具体的に伝えることができます。
競争が少ない
一般求人サイトや業界特化サイトでは、他の事業所と比較されることが避けられません。しかし、自社サイトを訪れる求職者は、すでに事業所に関心を持っているため、応募につながりやすいのです。
長期的な資産となる
一度作成した採用ページは継続的に活用できるため、求人が必要なタイミングで簡単に更新し、運用することが可能です。また、SEO対策を施せば、検索エンジンからの流入も期待できます。