療育改革実践家という肩書きを作った理由と、公的療育機関にイノベーションが起こらない理由

療育改革実践家という名称は、あくまでも自称です。

そして造語です。

ぼくは現在勤務している公的療育機関を辞めて、新しい療育(子育て)というものを実践していく予定なのですが、「何か一般の方にも分かりやすい肩書きがいるなあ」と思っていたのです。

その時にたまたま見たYOUTUBE動画。

それが、「GLOBIS知見録」の中にあった藤原和博氏の講演動画「たった一度の人生を変える勉強をしよう」です。

↑1時間10分あるので、時間のある時にでも見てね。

 

元リクルートフェローで、初の民間人校長(杉並区立和田中学校)。

藤原さんの考え、方向性に共感するのもそうなんですが、何より共感したのは、藤原さんはさだまさしさんにそっくりなんですね。

自分でも「教育界のさだまさしです!」と言っちゃってますしね。

ぼくはさださんは、小学校4年くらいの時に「防人の歌」」を聞いて、いたく感動して依頼のファンです。

小学校4年生で「防人の歌」の歌詞の奥深さに感動って。

どんだけおっさんやねん。

 

それはともかく、藤原さんの肩書きが「教育改革実践家」なんですね。

おお!これってカッコイイ肩書き!よし、早速パクろう(笑)。

という具合で、「療育改革実践家」という肩書きを作りました。

 

藤原さんは、授業にスマホを取り入れるなど、これまでの学校教育ではあまり考えつかないようなやり方をばんばん取り入れています。

ぼくも療育の世界にITを取り入れるというのを一つのテーマにしています。

おお!一緒やん!

 

そして藤原さんは、これまでの教育は学校にすべてを任せてきた、でもこれからの時代は、これまで学校で教えてきた「正解を当てる力」を育てるだけでは不十分で、「情報をまとめる力」や「納得解を作る力」が必要だとしています。

そして、それは学校だけでは学ぶことはできなくて、学校以外の資源が教育の世界にどんどん入っていくことが大切だと述べています。

 

ぼくも療育の世界でも同じことが言えると考えています。

もう、箱モノを作って、そこに来たら療育サービスをしますよ、的な療育は時代遅れ。

これからは、地域生活の中に専門家を溶けこませ、地域の中で様々な資源を活用しつつ、その子どもの課題を解決していく、というのがポイントになってきます。

その証拠に、昔の措置制度時代に比べ、保護者の療育の選択の自由、地域社会で子どもを育てる自由はものすごく広がってきています。

 

療育の主軸を担う公的療育機関も、そんな地域密着型の療育システムを構築していくべき時代になっているのですが、さてそこで問題になってくるのが公的機関の保守的思考と、福祉サービスへ税金を投入しないという姿勢です。

分かりやすくいうと、行政は、新しいことを極力したくないのが本音。

そしてお金を生まない領域へのサービスは切っていく傾向にあります。

例えば神戸市では、従来から療育施設に市職員のスタッフと派遣機関から派遣されて来ているスタッフが混在しています。

で、契約の関係で派遣スタッフを地域に出す、ということはできない→だからそういうサービスはしない、という構図になってしまうわけですね。

 

「では、市職員であるスタッフを地域へ派遣させたら?」という意見もあると思いますが、一旦そんなことをやりだしたら、簡単に手は引けなくなります。

いつでも手を引けるように(公的サービスを中断できるように)しておくためには、「できるだけ余計なことはしない」というのが公的機関の通常の選択です。

 

本来はお金を生まない領域は切りたくてしかたない。でもハッキリそういうと、市民から苦情がでるから徐々にフェードアウトしたい。

この辺りが行政の本音です。

 

ね、だから療育改革なんて起こるはずがないんですね。

 

ちなみに、誤解のないように書いておきますが、現場は頑張って取り組もうとしているんです。

現場のスタッフは、「よりよいものを!」と熱心ですよ。

だから上手く回らない現場を見て、「これだから公務員は〜!」と言う人は、分かっていない人。

頑張りを許さない、認めないシステムが問題なのです。

 

もうひとつ誤解のないように書いておきますが、すべての自治体がそうだということではありませんよ。

あくまでも、ぼくの知っている神戸市の話ね。

他の自治体さんの現状は知りませんから、こうだ!と書けることは何もありません。

 

ということで、療育改革が行なわれるとしたら、行政主導ではなく、民間主導というか民間が独自に始めるしかない。

ここにぼくは療育改革実践家としての役割があると考えています。

 

例えば相談事業の予約をスマホからできるようにする、という仕組み。

市役所だと、「セキュリティのリスクがある」「初期投資がかかる」などの理由で絶対採用されない意見です。

 

ぼくの事業所では、スマホで予約なんて当たり前のサービスとして考えています。

それが普通の時代です。他の世界では、当たり前です。

回転寿司とかでも順番取りはスマホで予約があたり前。

個人クリニックだってそうですよね。

 

あとついでに書いておくと、公的機関の大きな問題は、方針を決めるのは現場の人間ではなく、市役所の事務方の人達だということ。

つまり現場を知らない人たちが、制度とか国の方向性だとか、机上の資料をこねくり回して決定しているのが現状です。

現場の人間は、その場にはいません。だから現場で起こっている問題に気付かれない。

しかも彼等は人事異動で、数年もすれば違う職場に移っていくわけです。

「いいもの作ろう!」なんて誰も思いませんよね。

 

さらに、現場と運営側をつなぐ役割のある所属長が、「めんどくせー」という典型的な公務員体質だから、いつまでも現場の声は届かない。

こうやって療育の世界は時代にどんどん取り残されていくわけです。

いいのか?そんなので。

 

ちょっと話がずれてきたので、戻します。

 

 

自浄作用がなく、時代の流れについていけない旧態依然とした体質。

だからぼくは公的機関を去ることにしました。

真剣に「子どもたちのためにできることをしよう!」という姿勢が見られないですから。

(この理由以外にも、「明らかに役所として大問題やろー」というようなことが秘密裏に処理されている(障害者差別とかね)などの問題に異論を唱えるためということもあるのですが、そのあたりのことは、「ぼくが神戸市役所を辞めた理由」というテーマで執筆をしています。完成を楽しみにお待ち下さい)。

 

事業を進めながら、療育改革を自分なりに実践しようと思います。

ぼくの好きな言葉、「あなたが見たいと思う変革に、あなた自身がなりなさい(ガンジー)」を実践するために。
 

「療育改革!おお!賛同するよ!」という方がおられましたらぜひメッセージをくださいね。一緒にワクワクすること考えましょう!

理学療法士の方なら、「子どもの発達を応援するPTの会」へ、ぜひどうぞ。

 

では、また。

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